一応は四大卒で東証一部上場の金融機関に勤めてみたものの、日経新聞等で散々斜陽業界だと騒がれる通り、あまりにも給与が少ない。
(これは謙遜ではなく残酷な事実)
今年中に転職できたら幸せなのだが、転職先を見つけるにも時間がかかるのでまずは掌中の話をば。
実家暮らしで奨学金なし、借り入れなしなので、
月々の出費は娯楽費と交際費と食費と携帯料金と雑費だけで済んでいるものの、それでもクレジットが月額10万超はザラで、酷いときには30万も優に超えたこともあった。
それもそのはず、使うときはクレジットのポイントが貯まるイベント期間の方がお得なのでポイントの貯まりやすい時期にまとめて支払いをしてしまうのである。
ふるさと納税、旅行やイベント等の娯楽費交通費、家族の出費分・税金もまとめて支払い、飲み会料金・交際費で代表して支払い(率先してはいない、立場的に弱いので職場の人に押しつけられる)、通勤の定期券等々挙げればキリがないがこういった具合である。
もちろん上記の通り他人の立て替え分も多いので純粋な筆者自身の出費はもっと少ないが、クレジットで引き落とされると愕然としてしまう。
本当はこんな家計簿を心配するような小さい人間(?)にはなりたくなかった(5000兆円ほしい!)。
守銭奴にならざるを得ない昨今の現代社会においては仕方がないことなのかもしれないが。
ところで、仕事柄少しだけお金の勉強をしている。
勉強というほど勉強はできてはいないがつい先日FPの資格も無事に取れた。
投資信託や仮想通貨、株や保険など様々な資産運用の話が飛び交っている今日この頃だが、リスクヘッジが大好きで臆病な筆者にはまずは手近なところから始めていっている。
例えば、
1.毎日の現金払いをクレジット決済に変える。
2.公共料金や携帯料金、保険のプランを見直す。
3.旅行は計画的にして前割適用価格 or ドタバタ当日割引で穴場を探す。
4.出納を管理し、見通しを付け、タイミングで買い物をする。
5.税制優遇を適用する。
6.ネット銀行等にシフトし手数料を削減する。
7.自分で調べたり詳しい人から話を聞いたりして実行に移す。
ザッと挙げて上記のことを実践している。
それぞれ各項目について簡単に述べていく。
1.毎日の現金払いをクレジット決済に変える。
今まで筆者は「クレジットカードはスキミングや不正利用が怖くて無理」と思っていたが、いざ利用してみると非常に便利な文明の利器だった。
よく「クレジット決済はお金使ってる感覚がないからたくさん使っちゃう」などと言う人もいるが、幸い危機感の強い筆者は未だにビクビク怯えながら、そして頭のなかで軽く計算しながら支払いをしているので凄惨な懐事情には陥っていない。
なによりクレジット決済のメリットはポイントやキャンペーンである。
キャンペーン特典で支払いが無料になったり、提示するだけで提携店で割引できたり、飲み会の幹事の際の支払いで利用することで500円分くらいポイントがついたり、実際の出費をポイントで補填したりと魅力的なメリットが数多くある。
(もちろん他人が享受すべき割引は全員で等しく均す)
筆者の場合、カード提示で映画200円引きや提携店でポイント2~5倍等を利用している。
そもそも普通預金の年利が0.001%、定期預金で0.01%が相場などという狂ったこの超低金利の時代、物価変動も勘案してお金の価値を考えるとただ別口座に寝かせておくよりは、クレジット決済による1%の還元(1~20%還元も多々ある、筆者は5%のをできるだけ利用しようとしている)を受けた方が総体的に捉えるとプラスだということもある。
(もちろん無駄遣いではなくあくまでも必要経費としての利用を前提としている)
また、これは小技であるが、高額支払に際するカード利用限度額の一時引き上げということができる。
車購入や海外旅行、結婚式等のライフイベントの支払いで100万超の決済をすることが人生ではしばしばある。
その際、カード会社に連絡して経緯を話すと一時的にその月の利用限度額を引き上げてくれる場合がある(カード会社や自分の給与にも左右される)。
こういった高額決済でのポイント還元を無視するのは非常に勿体ない。
例えばほぼ最低の還元率の1%でさえ100万の支払いでは1万円が返ってくる。
さらに高還元のカードなら尚更であることはもちろん、提携店のポイント倍増も利用すると恩恵はなかなか無視できない。
決済テクニックやタイミングを見極めることも現代社会を生き抜く知恵といえよう。
上記に加え、クレジットカードには、なにより機会利得という隠れたメリットもある。
クレジット決済は一括払いに設定しても月々の支払を月末にまとめて引き落とされるシステムである。
(デビットカードは即時引き落とし)
買い物の際に財布の中に持ち合わせがなくても、口座にはお金がある(はず)ため決済時には滞りなく処理できる。
またちょっと高額な支払い(10万とか)でわざわざATM に走らずとも迅速に会計ができるのも魅力だ。
「今本当に必要な買い物で今しか買えないのに」
「支払いに時間をかけたくない」
といった具合で時間的メリットも機会的メリットもあるのである。
また、音楽やイベント好きな人ならネットでのクレジット決済の恩恵も多分に被っているのではないだろうか。
ネット決済ではクレジット払いがお得である。
ライブのチケットの支払いやアミューズメント系のイベントの支払いは近年クレジット決済が主流となっている。
クレジット決済であれば手数料もかからないといったメリットもある。
なお、自明なことだがリボ払いだけはオススメできないので注意が必要である。
リボ払いなど付け焼き刃の延命措置である。
トータルの支出を考えれば賢い選択とは言えない。
また、昨今話題沸騰していたセブンペイ等の新しい決済について述べると長くなるのと、ヘイトを買ってしまうため今回は割愛させていただく。
(項目1からあまりにも長文にしてしまったため、以下の項目については簡潔に記していく)
2.公共料金や携帯料金のプランを見直す。
【公共料金】
・限度枠を現在の生活実態に即したものにする。
・口座振替ではなくカード決済に変える。
【携帯料金】
・大手キャリア→格安スマホ
・大手キャリア無駄プラン→大手キャリア必要プラン
3.旅行は計画的にして前割適用価格 or 当日割引で穴場を探す。
文言通りなので説明は割愛。
(とは言ってもやはり王道パターンの旅行もラグジュアリーな旅行も最高なので時と場合による。旅行というリフレッシュ期間に守銭奴を発揮するなど言語道断である。)
4.出納を管理し、見通しを付け、タイミングで買い物をする。
項目1.での説明と重複するので割愛。
5.税制優遇を適用する。
世の中には様々な税制優遇が存在する。
以下、比較的取り組みやすい項目を羅列していく。
◯寄付金控除
最近ほとぼりが冷めきっている「ふるさと納税」だが(それでも年間の全体の寄付金額は右肩上がりという統計データがある)、簡単にシステムを説明しておく。
制度を簡単に述べると、2000円の手数料を払った上で自身の控除限度額までの金額まで寄付することにより、翌年に支払い総額分の税金が控除されるという恩恵と、支払い総額分の30%相当の返礼品が貰えるというものである。
(制度上は上記の通りだが、少し前までは泉佐野等の一部自治体などで、30%ではなく60,70%程度の恩恵も受けることができた)
加入者が毎月一定の金額を積み立て、あらかじめ用意された定期預金・保険・投資信託といった金融商品で自ら運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取るというもの。
(60歳まで引き出せないので注意)
拠出金の全額が所得控除(税額控除ではないので注意)されることや、運用益・受取時も節税効果がある。
iDeCoについては制度上60歳まで引き出せないという割とネックな点もあり、筆者自身もやってないためあまり得意でないので簡単に。
○NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA
NISAとは少額投資非課税制度のことで、株式や投資信託の投資に対して、税制上20%かかる売却益と配当への課税を、年間上限額まで非課税とする制度。
NISAとつみたてNISA、ジュニアNISAではそれぞれ上限額と非課税期間が異なるので要注意。
○生命保険料控除
生命保険料控除は所得税や住民税における所得控除の一つで、年間支払った生命保険料等の一定額が所得から控除される制度のこと。
種類は3つ。
・一般生命保険料控除
死亡保険、学資保険などの保険料
・介護医療保険料控除
医療保険、がん保険、介護保険などの保険料
・個人年金保険料控除
個人年金保険料税制適格特約が付加された個人年金保険契約などの保険料
6.ネット銀行等にシフトし手間賃を削減する。
項目の通りすぎて割愛。
7.自分で調べたり詳しい人から話を聞いたりする。
項目の通りすぎて割愛。
とまあ、以上の通りである。
あまりにも割愛しすぎたところもあるが、全体的には結構な文章量になったのでご容赦願いたい。
さて、筆者のような社会人になりたての経済的弱者にとっては、こうした小細工をしなければならない逼迫した状況が現実にある。
年収1000万もあればこういった自助努力も必要ないのだろうが、田舎出身の田舎勤務の底辺無能にとっては世知辛い世の中である。
P.S.
クレジットカードについては筆者にもノルマがあるので、もし手伝っても良いよという方がいたらお声掛けのほどよろしくお願いいたします、涙。
NISA、保険も対応できます、涙。